三宅島 錆ヶ浜からサタドー岬まで [旅行・探訪]
No.3916(So-net 1628+ Diary 2288) 2015年Blog Web Diary
三宅島 新鼻新山から錆ヶ浜まで:IDEA's Gallery の続きです。
まずは三宅島の確認です。
wikiで調べると、2007年1月時点での人口は約3,800人。
産業は漁業(くさや・テングサなど)・農業(明日葉など)のほか、観光業。
そして島にコンビニはなく、このような食品店が5~6軒のみです。
周囲30km、昨日40kmと書きましたが計り直すと一周30kmに
数軒の食品店があるだけの「何もない島」なのです。
僕は東京に戻ってきて環七の交通量の多さに改めて驚きました。
こんな大都会に住んでいたのか?!と驚きました。
同時に三宅島の車、人の少なさに島の素晴らしさを知ったのです。
さて、大路池から錆ヶ浜に戻り、休憩してからバスに乗りました。
バスに乗ってくるのは数名です。
運転手さんは顔見知りで乗ってきた人がどこに行くかも知ってます。
島は車がないと生活出来ないのは当然ですが、車が運転できない
年寄り子供のためだけに、1日5便だけバスが運行されてるのです。
島の一周道路は島の高い場所を走ります。
高台にある道路から海辺の小さな集落、小さな漁港にいったん降りて
また登るを繰り返すので、時間がかかります。
島の一番北にある大久保浜が見えてきました。
島に来ようと思った時にキャンプしようと思ったのが大久保浜です。
いや違います。島の観光協会のHPに
「キャンプは大久保浜のみ可能です」「事前に利用申請が必要です」
こう書かれていて、事前に申請していたのです。
三宅島観光協会 - 飲む・食べる・買う
これがその大久保浜キャンプ場です。目を疑いました。
コンクリートの建物と車がある中間がキャンプサイト?!
事前に調べてましたが、実際に見るとむちゃくちゃ狭い!
この時はそう思ったのですが、島を巡るうちに分かりました。
ここは三宅島です。火山の爆発がいつあるか分からない。
島の一番安全であろう北の浜に限定し、避難誘導もたやすい
大久保浜だけにしたのだと思ったのです。(あくまで想像です)
それともう一つ。
ここでキャンプしなくて良かったです。
食料調達がめちゃくちゃ不便なのです。
僕のような徒歩のキャンパーには何か足りない時は困るのです。
この日は5月3日の憲法記念日。子供の日がもうすぐです。
11時40分
サタドー岬入口でバスを降りました。10:45発~11:40着の55分間。
途中のバス停は30数カ所。途中寝てました。(笑)
バス停の名前はサタドー岬でなく「御子敷」(なんて読むかまだ分からない)
でもバスの運転手さんに「サタドー岬」と言えば、ここで下ろしてくれます。
すぐに海が見えます。(あたり前か)
灯台も見えてきました。
アプリ以外の予備知識がないので、この先はどうなっているんだろ?
でも島にはこうして案内板が必ずあるので、ここで知識を整えます。
案内板にはサタドーの語源に関する記述があって、便り・知らせを
意味する「沙汰」から来ている説と、なぜかインドのヒンディー語の
「地獄」を意味する言葉らしい。地獄ってすごすぎる。(笑)
朝のうちは快晴だったのに、だんだん雲が出てきました。
東海汽船の船はこの灯台を目印に島に近づくんだろね
サタドー岬 トウチャコ~
帰りに分かったのですが、左端の堤防らしきものが三池港でした。
眺望のすばらしさに目を奪われたのと、三池港ってもう少し立派な
イメージがあったので、想像が働かなかったのです。
!!!
僕はここで大きなウミガメを見ました!
2000年の噴火で泥流が押し寄せた海岸だそうです。
灯台は2000年の噴火にも耐えたんだね。
サタドー岬からひょうたん山を望みます。
見てると寂しくなるような荒涼とした風景です。
そして真っ黒な浜。
本日2本目のビール!(うそ(笑))
お約束の海苔弁!
海苔弁うまい!!!
写真じゃ分からないけど、風がびゅーびゅー吹いてます。
海に落ちるなよ~
12時30分
サタドー岬入口に戻ってきました。
バスの時間は12:48、16:38
ぎりぎりセーフ!
ところが!
時刻表はこちら
このPDFの時刻表を見てください。
左回りと右回りの表が別々なのです。
つまり、右回り「御子敷」12:48に乗ると「高校前」で終わりそれ以上は行けない。
「錆ヶ浜」に行くには左りの表の11:42、15:42の左回りでしか行けないのです。
ここに来てやっとバスの時刻表の意味が分かったのです。
がーん! ここで2時間も待てないよ~
そうこうしてると、バスが来ました。
決断は先の三池港か三宅島空港で降りて、そこならタクシーがある!
そう思ったのです。
しかし甘い!
三宅島はそんな島ではありません。
三池港も三宅島空港も何もないのです。
土産物屋もましてや客待ちのタクシーなんて一台もないのです。
と、バスの運転手さんに教えてもらいました。
そんな話をしていると、急にバス停でないところでバスが停まって
「この前にタクシーの運転手さんがいるかも知れないから電話してみて」
そう言ってバスを停めて、僕が携帯するのを待っているのです。
そこはタクシーの運転手さんの自宅前だったのです。
電話すると「いま休憩中ですがすぐ出られます」
バスの運転手さんは「バス停の三池に来てと言って」と向こうで言ってます。
それをタクシーの運転手さんに伝えて、僕は三池で降りました。
運転手さんのこの連携! なんという島だ。(笑)
僕は島の東端の三池から西の端の錆ヶ浜までタクシーに乗りました。
その間運転手さんはいろいろな話をしてくれました。
お母さんが島の人で「死ぬのは三宅だ」とお母さんと一緒に島に戻ったこと。
以前は島のバスの運転手さんだったこと。
途中、空港を見せてもらいましたが、管制塔もないような何もない空港です。
本当に何もない島。
でも、このタクシー運転手さんは島に戻ってきたのです。
何か分かる気がします。
タクシー代 ¥3690 は高かったけど、それ以上の価値がありました。
今日は民宿みなとまで書こうと思ったけど、ここまでです。
民宿みなとは明日のこころだ~(笑)
この岬で便りを待っていたのかしら。そんな気がします。
それにしても東京ではあり得ないバスの運転手さんとタクシーの運転手さんには温かい気持ちになりました。
いでちゃん、すでに良い旅ですね。
明日も楽しみにしています。
by paula (2016-05-11 07:24)
paulaさん、ありがとうございます。
三宅島で何もない事の素晴らしさを教えてもらいました。
年に数回こういう何もない時間を過ごすのは、何よりいいと思います。
明日もお楽しみに〜(笑)
by いであ (2016-05-11 08:00)