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東電が撤退?! 菅元首相のインタビュー [東日本大震災]

  
平成23年9月7日(水)月歴8月10日 2010年日記
  
いま菅元首相が各メディアに出て、福島第一原発の事故発生当時の様子を
語っています。(東京新聞、朝日新聞、読売新聞、日テレ、フジテレビ)

そこで驚くのは東京新聞に掲載された内容、
「十五日の午前三時ごろ、海江田万里経産相(当時)から
東電が撤退したいという意向を示している』と。」この事実が
テレビではカットされていたのです!

斉藤和義「ずっとウソだった」や制服向上委員会「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」
など多くの原発反対ソングがテレビでは流れないという事実をご存じですか?!

大スポンサーである電力会社に不利になる放送が流さないのがいまのテレビ局!
テレビだけでは福島第一原発の正しい情報が入って来ないのはずなのです。

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首都圏壊滅の危機感 菅前首相に聞」(TOKYO Web)
このWebニュースは新聞に記載された全文が載っていません。

そこで自分で新聞をスキャナーし苦手な校正もして、アップします。ぜひお読み下さい。
東京新聞 9月6日(火)朝刊
菅直人前首相が本紙の単独インタビューに応じ、福島第一原発の事故発生当初の自身の動きや危機感、「脱原発依存」宣言に至る背景などを語った。一問一答は次の通り。(聞き手=加古湯治、宮尾幹成)

●不信
■第一原発が大変なことになると、最初に感じたのはいつか。

「最初の最初だ。電源が喪失し、冷却ができない。それが何を意昧するか分かっているから、『これは大変なことだ』と思った」
「まず電源と言うので、電源車を持って行けと。はじめはヘリコプターで運ぼうと思って重さとか寸法を測ったらどうしても運べない。陸路でかき集めた電源車を持っていき、つなごうと思ったらつながらない。ポンプで水を入れようと思ったらホースが届かない。ずーっと、そういう状況に追われていた」

■その中で、なかなか正確な情報を把握できない。
「きちんとした報告が入ってこない。水素爆発もそうだ。『格納容器内は窒素で満たされているから、水素爆発なんてあり得ない』と、原子力安全委員会は言っていた。だが、実際には建屋内で爆発が起きた」

■ヘリで現地に行ったのは、そういうじれったい状況を何とか打開したかったから?
「原子炉の状況を一番分かっているのは、東京電力だ。だが、東電は現場と本店でツークッションになっていて、ベント(排気)が始まらない理由が正確に伝わってこない。それで現場の責任者ときちんと話をしようと考えた」

■十五日に東電本店に乗り込むのは、第一原発から退避するという話が一番の原因か。
「十五日の午前三時ごろ、海江田万里経産相(当時)から『東電が撤退したいという意向を示している』と。(第二原発と合わせ)十基の原発と十一個の(核燃料)プールを放置したら、何時間か何十時間の間に原子炉やプールの水は空になり、どんどんメルトダウン(炉心溶融)し、大量の放射性物質が放出される。清水(正孝)社長(当時)を呼んで聞いたら、はっきりしたことを言わない。それで本店に対策統合本部をつくった」
「撤退なんてあり得ない。撤退したら今ごろ、東京も入っ子一人いなくなっていたかもしれない。まさにの本が国家として、成り立つどうかの瀬戸際だった。(旧ソ連)チェルノブイリ事故の何倍、何十倍の放射性物質が出ていたかもしれないんだから」

■統合本部の設置が分岐点だったと。
「本部を立ち上げ、海江田大臣と細野豪志首相補佐官(当時)を張り付けたことでグリップが効きはじめた。米国との関係もそれからうまくいくようになった。心配してくれたが、こちらにも情報がないから伝えられない。それで、隠しているんじゃないかと疑念を持たれた。統合本部に米国の専門家にも来てもらい、不信感がなくなった」

●転換
■一番危機感を持った時期は?
「最初の一週間だ。東京に入っ子一人いなくなる情景が頭に浮かんで、本当に背筋が寒くなる思いだった」

■そういう経験を踏まえての脱原発依存宣言だったと。
「3・11前は、安全性をしっかり確認して原子力を活用していくスクンス。私自身『日本の技術なら大丈夫』と思ったいたが、3・11を経験し、考えを変えた。円を百キロ、二百キロと広げる中に人が住めないとなったら、日本は成り立たない。十万、二十万人の避難だってすごく大変だが、三千万人となれば避難どころではない。そのリスクをカバーできる安全性は何か、と考えた。それは、原発に依存しないことだと」

■中部電力浜岡原発だけ、運転停止を要請したのはなぜか。
「浜岡は特に地震の可能性が高いとの研究結果が出ている。ほかの原発も3・11前と同じような基準でいいとは思わないが、浜岡は特別だと考えた」

■九州電力玄海原発一の稼働直前に安全検査導入を打ち出したのはなぜ。
「経産省原子力安全・保安院は、私の知らないところで、保安院だけで判断するという従来のやり方を取ろうとした。私は『それでは国民の理解は得られない』と言った。経産省はかなり意図的にやっていたと思う」

■核燃料サイクルや高速増殖炉もんじゅについての考えは。
「根本から再検討する段階に来ている。徹底した議論をやって結論を出すしかない」

●総括
■もう少し見届けたかったのでは?
「与えられた条件の中で、やるべきことはやった。特に原発事故については、かなり進んだと思っている。再生可能エネルギー特措法や原子力安全庁もできたし、そういう意味では3・11以降の課題の大きなところはスタートが切れた」

■福島県の人たちにはどんな気持ちを。
「本当に申し訳ないと思っている。『(汚染された廃棄物を一時保管する)中間貯蔵施設を福島県内に』との方針は、三月十一日に首相だったものの責任として言った」


東電に関しては、ボーナス支給問題や「原発作業員の給与搾取問題」など
あきれる事がぞくぞくと出てきています。
電力の自由化にはいろいろ問題もありますが、ここは考えなくてなりません。
とにかく電力会社には問題が多すぎます。これからも注視していきます。

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Charles's Wain

その話はもう3月の時点でwebソースのニュースになってるよ。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%9D%B1%E9%9B%BB%E3%81%8C%E6%92%A4%E9%80%80%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84
マスコミがクズだと言うのには同意するけどこの首相がしゃしゃり出てこなければもっとマシだったんじゃないかと思ってしまうけどね。
by Charles's Wain (2011-09-07 07:43) 

いであ

3月の時点でニュースになってたんだね。
こういう重要なニュースがまだまだ表沙汰になってない。

しかし東電と通産省の癒着体質はどうしようもない。
今回の記事書いて、こんな雑誌を至急取り寄せました。
東京電力の大罪 2011年 7/27号
http://www.amazon.co.jp/dp/B0052N4O02/ref=as_li_tf_til?tag=poyoyo7-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=B0052N4O02&adid=0QGVP4MR6YATKYM0GDY4&
by いであ (2011-09-07 08:08) 

paula

私もこの記事読みました。

「最初の一週間だ。東京に入っ子一人いなくなる情景が頭に浮かんで、本当に背筋が寒くなる思いだった」

・・同じ想像を今もしています。昨日も友人とまさにこの想像について話していました。ぞっとするどころではありません。

「経産省原子力安全・保安院は、私の知らないところで、保安院だけで判断するという従来のやり方を取ろうとした。」

・・残念ながら「まだこれが日本の現実」と思ってしまいました。

震災に続き、今回の台風でも大変大きな被害。
日本はどうなってしまうのでしょう。
政府は一つの無駄もない対策政策を取り、即実行に移さないと。
一生懸命やっているのでしょうが、「何をのんびりしているの!」と思ってしまいます。
by paula (2011-09-07 08:11) 

Charles's Wain

>paulaさん
一つだけ補足ですが原子力緊急事態を宣言した時点ですべての権限・責任は首相に移ってました。従って,時の首相がまっとうなことを指示してい
ればもっとマシになったというのが自分の意見です。
「最初の一週間だ。東京に入っ子一人いなくなる情景が頭に浮かんで、本当に背筋が寒くなる思いだった」
どの口がそんなこと言うのか,とも思います。正直あまり信用できませんけどね。

>政府は一つの無駄もない対策政策を取り
この政府を選んだのも我々国民なんです。悲しいけれども。
by Charles's Wain (2011-09-07 08:43) 

いであ

★pauraさん、
今回の震災でいろいろな事が浮き彫りされたんだと思います。
テレビ、新聞だけではそれらの正しい情報が入って来ません。
ぜひ多くの情報から正しい情報を得たいと思います。

★ウェイン
同じ大学なのにね。
理工系は政治家には向かないのでしょうか?

by いであ (2011-09-07 08:57) 

Charles's  Wain

もう一つ補足。
東電が撤退を提案したのはあくまで事務員などの言わば非戦闘員のことで、全員撤退なんてのは言ってない、という吉田所長の話があります。(確か青山繁晴さんからの話だったと思います)
結局は危機管理体制が全くで来てなかった我が政権を棚にあげてトウデンガーと言っているだけですよ、これ。
by Charles's Wain (2011-09-07 08:57) 

通りすがり

お邪魔します

東電撤退の話はNHK特集で海江田さんが証言していたと思います

横路孝弘衆議院議長が5月の頭に同じような事をブログに書いています
「それで15日の未明に、仮眠している総理を起こして、東電の社長も呼んで、埒が明かないから東電に乗り込んでいって、政府と東電の合同の対策本部ができたという経過になっています。」
http://www.yokomichi.com/monthly_message/2011.05.01.htm

アンチ菅の枝野さんも「その瞬間は菅さんが首相でよかったと本気で思った。」
http://president.jp.reuters.com/article/2011/06/23/0CED0934-9597-11E0-971B-8AF83E99CD51.php

政治家が全員嘘つきならわかりませんが。

青山氏は安倍普三シンパですよね(つまり菅氏は敵)

by 通りすがり (2011-09-07 21:07) 

Charles's Wain

>通りすがりさん
安倍元総理のシンパかどうかによってその情報の信憑性がどう変わってくるのですか?
私には青山氏は菅前首相のように自己保身のみを考えて行動を取るようには見えません。一つ確実に言えることは青山氏はマスコミ関係者で唯一福島第一に行って直接吉田所長と話をされているということです。
そして一番の問題は現場の情報がゆがんで官邸に上がっているということです。そこが危機管理体制がなっていない,と言った理由です。炉心溶融予測の情報が震災当日に官邸まで上がっていたことがやっとマスコミによって報道されるようになりましたし,
#ご存じかと思いますが炉心溶融の予測に関して
#3/11 2200の時点で官邸には情報が上げられてました。
#そして,これは官邸のHPにもアップされています。
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120030.pdf (p7参照)
内閣にいた人たちの情報と現地の吉田所長の情報,どちらを信頼しますか?という話ですね。私には官邸の人,特に菅前首相の言うことをどうして今更信じられるかが分からないです。
by Charles's Wain (2011-09-07 21:42) 

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