スター・ウオーズは評論するものではない。『アート・オブ・スター・ウォーズ』 [映画・TV・本]
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ミレニアム・ファルコンはまったく手を付けていない。(笑)
スターウォーズ三昧-予定は未定-:IDEA's Gallery
ただアートブックはやっと全編に目を通した。
アート・オブ・スター・ウォーズ-フォースの覚醒 Amazon
そもそも、この「スター・ウォーズ オリジナル・イラスト集」が
どうして僕が手に入れたか覚えていないが、これが僕にとって
お宝であることには間違いない。
なんと発行日が1978年6月20日。日本ではアメリカから1年遅れで1978年に公開された「スターウォーズ」のロードショー直前に発売された書籍で、ラルフ・マッカリーによる「スターウォーズ・オリジナルイラスト集」日本語訳版です。 20枚のイラストで構成された中身を読むと、何となく映画のストーリーが分かるという代物。裏表紙を見ると、当時はそのほかにも「ポップアップ絵本」、「ペーパークラフト切り抜き絵本」などが発売されていたことが分かります。 ちなみにこの本も出版元はバンダイ。あの会社はスターウォーズと(あと、ガンダムと)長い付き合いだということが分かります |
ラルフ・マッカリーの描いた作品が1975年にジョージ・ルーカスの目にとまり
その直後「スター・ウォーズ」の絵コンテの相談が始まり、20世紀フォックスで
映画制作の検討が始まる前に4~5枚の絵が描かれていたと言うのだ。
このイラストではハン・ソロなど主要な人物は映画の中の服装と同じなのだが
逆に格納庫は映画よりも緻密に描かれている。
ダース・ベイダーとルークとの格闘シーンだが、ここでは宇宙船内の空気が漏れ
ルークは吸気マスクを付けている。
この2つのように映画と同じか、またはそれ以上か、または違って描かれていて
スター・ウォーズを再び見るのに、非常に興味深くなっている。
そればかりか「アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見ると分かるが
このラルフ・マッカリーの描いたイラストが「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の
監督したJ・J・エイブラムズ始め多くのスタッフのイメージの元になっているのだ。
さてこれが「アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の1ページ目を飾る
タイ・ファイターとファルコンの戦闘シーンだが、マッカリーの描いたイラストより
緻密には描かれているが、世界が同じであることに驚くのだ。
そして、このアートブックにはエピソード7の映画製作の段階で様々なアイデアが
いかに多くあり、それらがどのようにして削られ、盛られていったかが分かる。
ハン・ソロもチューバカも再びいろいろな角度から描き直されている。
レイも「キラ(レイ)」とカッコ書きで書かれていて、この本の中でこの後
役名が違っていく事が分かる。
そしてイラストの数ははんぱない。そして、その描写の精緻なこと!
ここでは「ジェダイ・キラー」「ルーク」「キラ(後のレイ)」「サム(フィン)」
「レイア姫の再検討案」とある。
ハン・ソロのコスチュームはダスター・コートやパイロット・ジャケットなど
いくつも描かれた事が分かる。
そしてミレニアム・ファルコンに至っては平面図、立面図が詳細に描かれ
それから実物大のファルコンが制作されたことが分かる。
当然と言ってしまえば当然なのだが、その図面を見るとうなってしまう。
ジャンク・プラネットのキラ(レイ)
表情の違うレイがいくつも描かれているが、映画のデイジー・リドリーとは
どうも違う印象がある。(笑)
この本では時系列にどのように映画が制作されていったかが分かるのだが
それを読むだけでも大変なのにイラストの説明を読むだけで時間がかかった。
しかし、ただ眺めるだけでも嬉しくなってくる。
とにかく精緻に描かれているのだ。
本の中には「(撮影)」と記してるあるのもあって、え?!これは写真なの?と
イラストと写真の違いが分からないほどなのだ。
とにかく、もしチャンスがあったらこのアートブックを手にいれて見て欲しい。
僕はもういちどエピソード7を見にいこうと思っている。
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