そして、僕はOEDを読んだ

　　
平成24年7月26日（木）月歴6月8日 2011年Blog
　　
事故から3週間近くたち、やっと生活してて違和感がなくなりました。
ただ、まだどこか頭がおかしいので、ビール350cc1本にしています。

病院は来週8／1（水）に行こうと思っています。
そして、今度の日曜日はチャリ走を再開します。

この3週間、僕にとっては有意義な時間でした。

まず、今までむやみに飲んでいた酒を一気に減らす事が出来ました。
そして先週の連休に本を読み、ゆったりした生活を手に入れました。

これこそ事故のおかげです。
また忙しい時間が戻ってきて、本読む時間はないかも知れませんが
お酒を減らす習慣は、少なくとも9月いっぱいまで続けたいと思います。

そこで、タイトル「そして、僕はOEDを読んだ」を紹介したいと思います。



そして、僕はOEDを読んだ（Amazon）
オックスフォード英語辞典（wikipedia）

全20巻からなる約600,000語を収録したオックスフォード英語辞典を
読み通した男の話です。そのOEDから、著者が気に入った言葉を
著者の解説を交えながら、AからZまでを列記した不思議な本です。

僕も辞書好きで、iPadには広辞苑、漢字源、ジーニアス英和・和英、
プチ・ロワイヤル仏和・仏和辞典、伊和・和伊中辞典、西和中辞典、
角川日本史事典、世界史事典などと数多くの辞書を持っています。

しかしOEDなど読むことは出来ませんし、そもそもOEDは確かに
収録語数は膨大ですが、ほとんど使われてない語ばかりなのです。

では何が役に立つのか？　それは実際に役に立つか立たないかは
問題ではないと思うのです。辞書が好きか嫌いかだと思うのです。

そういう意味では「そして、僕はOEDを読んだ」は非常に有用であり
興味深い語をOEDを読み通す事なく、知り得る事が出来るのです。

そこで、著者が列記した語のなかで、なおさら僕が興味持った語を
ここに書いてみたいと思います。（発音記号はありません。）

barla-fumble(名詞)
遊びやスポーツで不利な状況の時に求めるタイム

curtain-lecture(名詞)
「ベッドにおける妻による夫への小言」
（サミュエル・ジョンソン『英語辞典』1755 より）

felicificability(名詞)
幸せにする力

lant(動詞)
ビールを強くするために尿を加える
ビールを強くするために尿を加える？？　こんな事を昔してたの？

miskissing(名詞)
適切でないキス
適切でないキスがあるのだろうか？(笑)

preantepenult(形容詞)
最後でもなく、最後の一つ前でもなく、
最後の一つ前の一つ前でもなく、その次の
この言葉も不思議な言葉です。

tricoteuse(名詞)
編み物をする女性、特に、フランス革命の際にギロチン処刑に参列し、
さくさんの首が転がっている中でも座って編み物をする女性
tricoはフランス国旗から来てるのでしょう。
それにしてもこんな言葉があったんですね！

occasionet(名詞)
ちょっとした出来事
ここに選んだ語はすべて僕のジーニアスには載っていません。
ただこの語はoccasion（場合、出来事）の派生だと分かります。

repertitious(形容詞)
偶然見つかった、ひょんな事から見つかった
先のoccasionetの時にも思ったのですが、この語はいま実際に
使われている以下の語を思い起こさせます。

　　coincidence(名詞)　偶然の一致
　　serendipity(名詞)　偶然見つける才能
　　この語は映画のタイトルになりました。（IDEA's Movie）

　　ついでに…、
　　reptile(名詞)　は虫類、卑劣な人
　　このReptile（レプタイル）はクラプトンのアルバムタイトルです。

このように、いずれOEDに記載され消えてなくなりそうな語も
いまは映画や、音楽タイトルでやっと生き残っている感じです。

そこで最後に…

impluvious(形容詞)
「雨に濡れた花」
（トーマス・ブラントン『グロッソグラフィア』1656より）
この言葉もすでに使われていませんが、映画や音楽タイトルに
ぴったりな言葉だと思います。
OEDはそんな映画・音楽関係者に必須なのかも知れません。