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日本史を紐解く ― 150年の歴史が今の日本人を作った― [文化・宗教]

  
平成24年8月29日(水)月歴7月12日 2011年Blog
  
藤原正彦「国家の品格」「日本人の誇り」に宗教は書かれていない。

日本人の歴史観はその元となる宗教観を抜きにしては語れないと
思うのだが、藤原は全くというほど踏み込んでは書いてはいない。

新渡戸稲造の『武士道』が数ある武士道解釈の中で、藤原が一番
好きだと書いているのだが(国家の品格p121)、その武士道解釈に
「キリスト教的な考え方が入っていることは確かです」と書くだけで
それ以上の探求をしていないのが、どうも腑に落ちなかったのです。

長松清潤「仏教徒 坂本龍馬」は幕末から明治にかけ、坂本龍馬の
歴史に埋もれた「閑愁録」で唱える仏教を国の根本とする考え方を
示しながら、仏教を今一度見直そうとしている。

その「仏教徒 坂本龍馬」では仏教寄りの考え方で書かれてるため
どうしても、例えば岩倉具視などは廃仏毀釈を実行した人物として
読み方としては悪者のようなのだ。(そこまでは書いていないが)

となると、岩倉具視とはどんな人物だったのだろうと調べながら
また本を読み、そしてまた日本史を紐解きながら読み進めている。

すると面白い事に気づいた。
例えば、子供が生まれるとお宮参りに神社へ行くがどうしてだろう?
正月の初詣も神社だ。
これも明治政府の国家神道の政策からなのだが、そんな事は以前から
分かっていたが、それでも僕らの生活は明治を知らないと分からない。

ペリー横浜上陸.jpg

そう思い日本史をもう一度見直していると、日本の歴史はペリー来航の
1853年から始まったのではないか?思えてくるのだ。

ところが偶然にも、藤原正彦はペリー来航の1853年から大戦に負けた
講和条約締結の1952年を百年戦争としています。(日本人の誇りp217)

どちらにせよ、この150年の歴史こそが僕らの歴史、文化、生活全てに
影響を与え、僕らの歴史観、宗教観を形作ってる事に気がついたのだ。

DSCN3172.JPG

「夜明け前」は米国ペリー来航の1853年前後から1886年までの幕末
明治時代を舞台に、主人公青山半蔵を描き出した島崎藤村の大作だ。

「夜明け前」。あの時代はどういう時代だったのだろうか。夜明け前の
真っ黒から赤紫に染まる空を見ながら思ったのでした。(今朝5時ころ)


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