旧岩崎邸と東京大空襲：IDEA's Gallery：SSブログ

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旧岩崎邸と東京大空襲　[旅行・探訪] [編集]

　　
平成24年6月20日（水）月歴5月1日 2011年Blog
　　
居酒屋を出て僕が向かった先はもちろん、旧岩崎邸庭園でした。

谷中・根津・湯島（Blog）で書いてる前日にNHK「美の壺」を見て
この旧岩崎邸の庭園が上野にある事を知り、訪ねたくなったのです。
NHK「美の壺」File244 「華族（かぞく）の邸宅」

JR御徒町駅から湯島を左手に見て、天神下を右折するのですが
今年は湯島天神にも来ていて、数ヶ月で3回来たことになります。

それにしても、上野のすぐ近くの静かなところに、こんなに大きな
お屋敷があったのですね。わくわくしながら、門をくぐります。

旧岩崎邸は洋館、大広間など岩崎財閥3代目の岩崎久弥によって
建てられたのですが、岩崎弥太が舞鶴藩から邸地を購入しました。

ですから、弥太郎もこの坂を上がったのだと思うと、わくわくします。

木々はうっそうとして苔むしています。さー、洋館が見えてきました。

すばらし洋館です。あれ？どこか見覚えのある風景だな～そうだ！

Hotel California.jpg

イーグルスのホテル・カリフォルニアだ！(笑)

そこで写真で遊んでみました。似てない？(笑)

旧岩崎邸を訪ねるにあたり、勝海舟との関係を考えました。

勝海舟と岩崎弥太郎は直接的にはつながらないようですが
坂本龍馬の海援隊で弥太郎が藩命を受け経理を担当します。

海援隊は勝海舟の神戸海軍操練所の解散から発してるので
どこかで弥太郎と接点があったのではないかと思うのです。

しかし洋館を眺めても、そんな事は分かりません。
それよりも、もっと重大な事に思いが至ったのです。

「根津はん亭」を「関東大震災に耐えた建物」とBlogに書いた時
あれ？根津には空襲がなかったのだろうか？　岩崎邸もだ！？

この立派な洋館は空襲にはあってないのです。なぜだろう？
上野の文化財を守るため米軍が空襲しなかったのだろうか？

東京の市街地で空襲を免れた区域 wikipedia
これによると、東京大学があったので空襲されなかったのです。
文化財を守るためではなく、戦後処理を考えての事のようです。

そこで京都の空襲も調べました。日本本土空襲 wikipedia
それによると、京都は大都市にもかかわらず大空襲がなかったのは
文化財を守るためでなく、原爆を落とす目標都市になっていたため
その原爆効果測定のために空襲してなかったのです。

文化財保護のため京都の大規模空襲が避けられたという逸話は、
戦後すぐに日本国内で流布されたのですが、それは文化財返還や
賠償弁済のための資料として、後から作られたものだったのです。

東京大空襲を調べると、いろいろな事が分かりました。旧岩崎邸は
その大空襲も見てきたのだなと、後からしみじみ思ったのです。

さて、話を旧岩崎邸に戻します。これは撞球室（ビリヤード室）です。

それは広大な庭は、芝が持ちよく近代庭園の初期の形だそうです。

この洋館と撞球室の他に大きな和館があるのですが、この日は
和館の入口だけ見られて、中には入れませんでした。

和館は岩崎家が生活する建物で、洋館は接客空間として天皇が
お召しになったときなどの、接待の間だったのですね。

そういえば戦後GHQがこの岩崎邸を接収し、諜報機関の本部とし
岩崎家は和館の一部に居住していたのだそうです。

関東大震災、そして東京大空襲を免れた旧岩崎邸。その時間を
タイムトラベルするような、なんとも不思議な体験でした。

御徒町に出てくると、この喧噪です。平和だからこそですね。(笑)

2012-06-20 07:20 nice!(4) コメント(6) トラックバック(0)

nice! 4

な～るほど～！
勉強になります。
いでちゃんの辿るところはどこもちゃんと行ったことがない。
上野は学生の頃からよく美術館には行っていたにもかかわらず、旧岩崎邸も根津も行っていない。
これからの楽しみの一つになりました。
歴史を交えての日記楽しいです。
有難うございます。

それにしても旧岩崎邸と御徒町の違い・・ホント平和ってことですね。
この御徒町、私苦手なんです（＾＾；
by paula (2012-06-20 07:59)