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藤井聡太七段の王位戦 第2局 = 見事な大逆転勝利を振り返る = [勉強・遊び]

 
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木村一基王位VS藤井聡太棋聖の第3局が

いよいよ始まりました。

木村一基王位VS藤井聡太棋聖 第61期王位戦七番勝負第3局|日本将棋連盟



7月14日(火)

第3局が決するのは明日の夕方から夜にかけてですが

その前に第2局をもう一度見てみたいと思います。



第2局は劇的な大逆転で、誰もが驚いた勝負だったのです。

画面は藤井七段(現在藤井棋王)の104手目で
2二角が4四へ上がったところです。

藤井くんの玉は、頭上に6三香成がいていかにも危ないですし
それに反し木村王位の守りは堅固で藤井くんの劣勢は明かです。

ところが、ここが藤井くんの大局観の素晴らしさです。
いかにも危ない自玉を放置して、4四へ上がった角なのですが、



2二角がいなくなり、105手目に木村王位が3一飛と打ちました。
これが藤井くんの素晴らしさ!

4四へ上がった角は左右に守りに、木村王位の成香の攻めを守り
攻撃にも左右ににらみをきかせるばかりでなく、

木村王位の3一飛を誘ったとしたら凄すぎる手なのです。



手が進んで120手になってますが、木村王位は1、2、3筋に
飛車>龍、角が固まってしまい、攻めが効率的ではなかったのです。

その原因は、大逆転の始まりは後から考えると、


この4四角から始まったのだと思うのです。



話を木村王位、119手目3一角の王手に戻します。
藤井七段が5二玉と逃げたところです。

じつは、藤井七段の逆転の2つ目の手はこの5二玉です。
藤井くんの玉の頭に5三と打たれたら、危険きわまりないです。

にも関わらずあえて5一と下がらず、5二と逃げたのです。

この時、藤井くんも残り時間が2分、木村王位も3分です。
時間のない最終盤に藤井くんは見事に読み切るのです。



この3一角でも木村王位の優位は間違いなかったのです。
AbemaTVでは木村王位が78%とリードしています。

ところで、画面の一番下に「Best 4二金」とあります。
これはAbemaTVのAIが4二金が最善手だと読んでるのです。



ところが、AI推薦の4二金ではなく木村王位は1一龍と
香を取って駒の補充をします。

しかし、勝負がついた後の感想戦で木村王位は「ここは
4二金と打つんだった」と語ってます。

そして、また画面下段の「Best 5三香」を見てください。



藤井七段122手目5三香です。
藤井くんは最終盤になるほど、完璧に間違えないのです。

この時点でもAIは木村王位の優位を表示しています。
しかし、藤井くんはひたひたと木村王位の王に迫ります。

この122手目5三香が素晴らしい攻防の一手になったのです。

同じく感想戦で木村王位は「香車がぴったりで
わけがわかりませんでした」と困ってしまうのです。



木村王位123手目7九王

中盤までは木村王位は時間を残していましたが、
ついに持ち時間を使い1分将棋に入りました。

画面右上の木村王位の脇に赤字で1:00と見えます。
これが木村王位の将棋を狂わせていくのです。



藤井七段124手目2六角
この手はAIの読みと同じです。

それに反して、AIが迷います。
木村王位の次の手を4九歩や



早逃げして5八金と示しますが、

ところが!



木村王位が125手目4二歩と打つと

ここでついにAIが逆転を示すのです!



ここからは藤井七段の見事な寄せになるのです。



素人の僕が一見すると、藤井くんの玉は守りもなく

負けそうに見えますが、AIは藤井くん優位を示し続けます。



藤井くんも1分将棋に入ってます。



藤井七段の猛攻に木村王位は早逃げを画しますが



藤井七段130手目9八金

この金で万事休すです。



藤井七段132手目6二玉

はたして藤井くんの玉は逃げ切れるのでしょうか?!



藤井七段134手目7二玉

どんどんパーセントがあがってきます。



AIは藤井くんの勝利を確信してます。(笑)





藤井七段144手目6五玉

この手で藤井七段の玉に詰みはなく
木村王位の王は適当な受けがないのです。



木村王位が投了した瞬間です。
見事な藤井七段の大逆転勝利でした!

さあ、藤井棋聖と木村王位の第3局が始まりました。
結果は明日の夜です。楽しみです。(笑)






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