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ある社長の死 [生活]

 
No.4232(So-net 1944+ Diary 2288) 2016年Blog WebDiary Since 2002

仕事の夢で目が覚めた。
あまりいい夢ではなかった。

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今日はこの方のお通夜に行ってきます。



[54] 今年の桜 2002/03/23

店は桜並木にあって、毎年この季節スーパーの前は桜見物の人であふれる。


topimage.jpg
スーパーキタムラ: ホーム

この桜並木は、このスーパーが出来る前は何もないただの道だった。
本当に何もないただの桜並木だったのだ。

それをこの社長が一代でここにスーパーマーケットを起こすと
ここに人が集まり、大田区も整備していまや有名な桜並木になった。

そして数年するとこのスーパーは食品館の前に道を挟んで
雑貨とドラッグストアーを兼ねた新店舗を開店させてたのだ。

僕はすぐさま社長との交渉に臨んだ。
手強い人だった。

1ヶ月もしなかったと思う。
交渉は成立し新店舗の一角にブースをもらい、当社の営業店を開くことになったのだ。

そこから社長との付き合いが始まった。
毎月僕は集金をするのだが、社長にいつも厳しいことを言われた。

厳しいことを言われるのは、スーパーも大変だったからだ。

社長は自分も家族も大きな車には乗らない。乗らせない。
立派な車に乗ったら仕入れ先になんと言われるか、乗ったら最後仕事に甘くなる。
そう言って、実際に軽バンでいつも出かけていた。

社長とは数年前に取り引きをしなくなり、それ以来ほとんど会わなくなった。
雑貨の店を突然閉めると1本の電話で、当社の営業店も突然閉店に追い込まれた。

あの時は社長を恨んだが、それは天につばするようなものだと思い
なんとか僕もこの難局を乗り切った。

社長を最後に見たのは去年の秋だ。
地元の町会長さんのお通夜でお焼香する後ろ姿を見た。

喪服ではなくぼろな感じのさっきまで仕事をしていましたという風で
焼香する時間を惜しむようにそそくさと立ち去っていった姿が印象的だった。

スーパーの経営も大変だったのだと思う。
駅前はスーパーが林立し、最近も大型ドン・キホーテが出来た。

スーパーは毎日立派に営業しているが、内情は大変なのだと思う。
それはこの僕が一番分かる。

IMG_9133.JPG

桜が咲くのを見ずに亡くなった社長。
心筋梗塞で突然亡くなったと聞いた。

前日まで店内放送をしていたとレジのおばちゃんが言っていた。

そして店は今日も明日も通常の営業をする。
それが常日頃社長の言っていたことだからねと、おばちゃんは言い添えた。

社長は幸せだったのだろうか
どんな思いだったのだろう

お通夜に行ってきます。







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コメント 2

paula

そのような経緯があったのですね…。

慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
by paula (2017-03-30 23:30) 

いであ

paulaさん、ありがとうございます。
心に残るお通夜でした。

by いであ (2017-03-31 06:28) 

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