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いま生きる武士道―その精神と歴史 (NHKテキスト) [映画・TV・本]

 
No.3749(So-net 01+02=1461+ Diary 2288) 2014年Blog 2013年Blog

テーマは「武士道」です。

ネットニュースにあったように僕らは普段から「侍ジャパン」など
「侍」という言葉を使い日本人=侍としている事が多いと思います。

しかし、侍=武士ならば、武士道とはどんなものなのか
はっきりと説明が出来ないのではないでしょうか?

今まで僕は武士道にいくつか書いてきてました。
プールでの出来事:IDEA's Gallery 2012-08-24
藤原正彦「国家の品格」:IDEA's Gallery 2012-08-26
日本史を紐解く―150年の歴史が今の日本人を作った― 2012-08-29
「竜馬がゆく」に見る武士道:IDEA's Gallery 2012-09-23

と、3年前にいくつか書いているのですが
「卑怯なことをやってはいけない」
こればかり頭に残っているだけで、武士道とはなんだったのか?
どうも釈然としない部分があったのです。


こころをよむ いま生きる武士道―その精神と歴史 (NHK)
笠谷 和比古 本 Amazon.co.jp


最近このNHKラジオのテキストを手にして読んでみたのです。
わかりやすく、武士道について理解出来たので、そのご紹介です。

まずは表題を書いてみます。

第一回 現代にとって武士道とは何か
第二回 武士の誕生
第三回 戦場の精神
第四回 明文化される武士道
第五回 治者としての武士
第六回 生と自立の思想として
第七回 持続的平和の時代の武士道
第八回 国民文化としての武士道
第九回 武士の社会と経済倫理
第十回 女性と武士道
第十一回 明治武士道とその後
第十二回 武士道七則
第十三回 いま生きる武士道

そして、実際の放送です。
第四回 明文化される武士道



まず、テキストでは
日本人には外国人とは違う固有の「何か」がある。
それを探っていきます。

武士の誕生の歴史から始まり、武士道という言葉が
どのように使われ武士にどのように広まっていったのか。

「家」の成立と日本人の名字の多さとその精神性。

一般庶民への武士道精神の浸透。

江戸時代になり戦争なき世の武士の存在意義。

ヨーロッパ騎士と武士の違い。

武士の学習能力の高さ。

行財政職に就いた武士たちが専門技能を得るための方法と
現在日本における技能形成との意味。

「葉隠」の「武士道は死ぬことと見つけたり」の誤解。

たとえ主君であっても誤った考えや行動には諌言をして正す。
正しくないことを改めさせることの方が忠義である。

武士道が約束を守る、嘘をつかないという事を強調した意味と
一方ではだまされた場合を想定して行動するという二面性。

元禄時代におきた武士道ブーム。

新渡戸稲造は武士道について歌舞伎、文楽から学んだことが
江戸時代の庶民がいかに武士道と無縁ではなかった事実。

日本では古くから勇猛果敢な女性武勇者が数多くいて、
女性が武士道を学んでいた。

庶民も浮世絵に女性同士で買い物する姿が描かれていた。

それに反してヨーロッパや中国などでは、財布も持たされず
女性を保護される対象で実質的には子供と同様に扱われた。

ところが、明治になりヨーロッパの影響で女性は隷属的な立場に
追いやられてしまった。


と、とりとめなく書きましたが、なかなかわかりやすいテキストです。

武士道は仏教などのように教典もなく、いま一つ分かりづらいのですが
今でも僕ら日本人の精神性のよりどころになっているのは確かです。

ぜひ皆さんにも武士道について一読する事をお勧めします。



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