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藤原正彦「国家の品格」 [映画・TV・本]

  
平成24年8月26日(日)月歴7月9日 2011年Blog
  
国家の品格.jpg
国家の品格(Amazon)

song4uさんBlogに書かれていた「2012.08.15 終戦記念日」の
コメントにあったNO14Ruggermanさん勧めの「日本人の誇り」を知り
ついでにベストセラー「国家の品格」も取り寄せて、読み終わりました。

僕は元々「人に大事なのは名誉でもお金でも地位でもない!」
「教養こそが人にとって一番大事だ」と思って生きてきました。

言い訳ですが、商売が下手なのもそのせいだと思っています。
商売で「お金より教養が大事だ」なんて言っててはダメですよね。

だから、このBlogでも仕事の事はほとんど書いてきませんですし
あえて、映画や音楽やスポーツや、そして最近では政治ネタしか
書きませんでした。(男にとって政治ネタは欠かせないのです(笑))

それは仕事が出来ない自分への情けなさの裏返しだったのです。

すいません。前置きが長くなりました。(笑)

著者は当初アメリカかぶれから「論理と合理」を標榜していたのが
日本が古来から持つ「情緒と形」こそ日本に大事だと述べるのです。

「論理と合理」は商売のあり方です。しかし「情緒と形」とは僕には
「教養」という言葉に置き換えられや、この書が僕にとって最良の
一冊になったのです。

詳しくは書けませんが、タイトルだけ書いてみます。
第一章:近代合理主義の限界
第二章:「論理」だけでは世界が破綻する
第三章:自由、平等、民主主義は疑う
第四章:「情緒」と「形」の国、日本
第五章:「武士道精神」の復活を
第六章:なぜ「情緒と形」が大事なのか
第七章:国家の品格

第五章の「武士道精神」が、
「卑怯なことをやってはいけない」
これは著者が父から何回となく教えられた言葉です。

一つ、大きい者が小さな者を殴ってはいけない
二つ、大勢で一人をやっつけてはいけない
三つ、男が女を殴ってはいけない
四つ、武器を手にして喧嘩をしてはいけない
五つ、相手が泣いたり謝ったりしたらすぐやめる
この「プールでの出来事(Blog)」につながるのです。

10021601.jpg
武士道 と サッカー (日記[1975] )

新渡戸稲造「武士道」は読んでいたのですが、ずっと心に落ちず
すると日本辺境論(内田樹)を読んで分かった気がしてたのです。

ところが、藤原正彦「国家の品格」に出てくる武士道精神は
もっともっとわかりやすかったのです。

「卑怯なことをやってはいけない」これだけです。なんと簡単な!
武士道をこの一言で言い表している。そう思ったのです。

この言葉を読み知っただけでも、この書の意味は大きいのです。
ぜひ皆さんも、まだ読んでらっしゃらない方は読んで欲しいです。

そして「日本人の誇り」にはもっと衝撃的な事が書かれています。

ぜひ、二冊一緒にお取り寄せお読みください。「日本人の誇り」は
もう読み終わりましたが、来週の日曜日に書きたいと思います。


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NO14Ruggerman

私のコメントがきっかけで読んでいただけたことを
大変光栄に存じます。

私もこの2冊ですっかり「藤原正彦」先生の
崇拝者となってしまいました。
歴史学者、社会学者などの文系でなく
数学者が語っている点も驚きのひとつです。

極論ですが、小学校の授業で「国家の品格」を
道徳、「日本人の誇り」を社会(歴史)教科書に
採用してもいいのではないかと考えます。

次週のブログも楽しみにしております。
by NO14Ruggerman (2012-08-26 09:20) 

いであ

NO14Ruggerman さん、コメントありがとうございます!

僕はあと数回「品格」「誇り」を読み直して、いつでも言葉として
引用出来るようにしたいと思っています。
飲み会なんかで話題になった時のためです。(笑)

さて、僕も「品格」「誇り」とも子供に読ませなくてならないと思うのですが
問題はその時期と対象です。
この2つの本は誤解をされると困ります。
まずは頭の柔らかい子供に教える事で、極端な反米、反白人思想が生まれては
困ると思うのです。
特に簡単に乱暴な暴力が出てしまうような子には危険です。
日本人なら知ってなくてはならない事だと思うのですが、教える、一緒に考える
時期を見定めなくてならないと思うのです。

僕は教科書にするならまずは「古事記」だと思います。
古事記こそ日本人には必読の本だと思うのですが、いかがですか?
http://idea522.blog.so-net.ne.jp/2012-08-15

by いであ (2012-08-26 12:14) 

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