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人生は夢 [文化・宗教]

  
2011年10月1日(土)月歴9月5日 2010年日記
  
「夢中説夢」(むちゅうせつむ)、という禅の言葉がある。
道元禅師はこう述べたという。(『正法眼蔵』「夢中説夢」)

「夢にあらざれば説夢なし、説夢にあらざれば夢中なし。
 説夢にあらざれば諸仏なし、夢中にあらざれば諸仏出世し転妙法輪なし」

どういう事かというと、この夢のような世界のほかに現実はなく、そして
この夢のような現実の中に諸仏が存在し、すばらしい教えを説いている。

人生は「夢中説夢」のようなもので、その夢のような現実こそ人生であり
それ以外に生きる道を求めても、生きる道はない。という事らしい。(笑)

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長々と書いたが、映画「エンディングストーリー」という今日10月1日に
公開される映画の内容を読んで、ふとそんな事を思ったのだ。

映画はこの作品の監督のお父さんの話。父親ががんに侵され、父親の最期を
迎えるまでを追ったドキュメンタリーだ。

父親は1940年生まれ。慶応大学を卒業して丸の内の化学メーカーの営業を
一筋に勤め上げ、退職しこれから悠々自適のリタイヤ生活を送ろうとする矢先
胃ガンが発見され、告知から半年後に亡くなったのだ。その話だ。
主人公は告知後に人生の「終活」を始める。それが「エンディングノート」だ。

さて、僕ももういつ死んでもいい覚悟で生きてはいるが、果たして余命半年の
告知を受けたらどうなるだろうかと考えてみたのだ。
そして、30代、40代、50代。全ての年代に余命半年の告知が受けたら、どう
自分の人生の「エンディングノート」が書けるだろうか?と考えたのだ。

もちろん僕は段取り屋で、仕切り屋なので、「エンディングノート」は書ける。
というか喜々として書くだろう。
もう会社の重い荷物を背負わなくていい。もう後は後継に全て任せるだけなのだ。
こんなに気持ちが安らぐ事はない。

まずは一ヶ月で全ての仕事の段取りをすませ、遺産相続など遺書を書き、後々が
困らないように全てを一ヶ月で片付ける。そのスピードは任せろ!(笑)

余命半年と言っても、一ヶ月はその体力はあるだろう。そして1ヶ月で片付けたら
いよいよ放浪だ!どのくらい動けるか分からないが、できるだけ回る。回るぞ!
なんと楽しいのだろう。
後を憂うことなく、生きれるほど、素晴らしい事はないではないか!

映画「エンディングノート」はもちろん見てない。たぶん劇場も行かないだろう。
でも、そんな事を考えさせてくれた映画なので、WOWOWで見てみよう。(笑)

「人生は夢」本当にそう思う。だからこそ、精一杯生きるのだ。
明日はまた座禅だ。座禅は無ではなく夢なのだと思う。「人生は夢」なのだ!

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コメント 4

paula

またお邪魔します。ヘヘッ(*^^)

私はね、このように思って生きています。

「この現実は、人それぞれの持っている現実の集合体。私には私の現実があって、私の現実は目の前の現実とは全く違った現実である。」

ずっと子供の頃から思っています。
なんてワクワクすることでしょう。

私だけ?
変な事書いていたらごめんね(笑)
by paula (2011-10-01 08:19) 

いであ

pauraさん、おはようございます。

>私の現実は目の前の現実とは全く違った現実である。

正に禅の教えと同じじゃないですか?!
ぜひ、今度は座禅を試してください!(笑)

by いであ (2011-10-01 08:48) 

paula

えっ、そうなんですか?(無知ですみません)

ずっと・・ずっとそう思ってきました。
それに救われていると思います。
by paula (2011-10-01 09:28) 

いであ

後は、輪廻転生、業(カルマ)など
生まれかわりの仏教の教えにも通じます。

基本的にはやはり昔からの仏教が
pauraさんに根付いているのだと思います。

by いであ (2011-10-01 09:48) 

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